Hemmy-Jam-Pot

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ヘルヴァボス第7話 “Ozzie's(オジーの店)” 劇中歌 和訳

ヘルヴァボス最新話の歌(‘‘House of Asmodeus’’)を翻訳していくつかの単語、小ネタを解説したよおおお

(*)がある歌詞は記事の下側に説明書きがあるよ!

ヘルヴァボス第7話→https://youtu.be/8zyGQquL8VM

歌詞参照→https://twitter.com/ANDREWrBUTLER/status/1455290257608482820?s=20

※ヘルヴァボス本編は子供向けコンテンツではありません。この歌詞を含め、18歳未満の方の閲覧は非推奨です。

 

🎵‘‘House of Asmodeus/アスモデウスの館’’

Moxxie: I love you

愛してる

More than the brimstone loves the fire(*1)

硫黄が炎を愛するよりも

More than Beelze loves her bub(*2)

ベルゼがバブを愛するよりも

More than a maggot loves gangrenous stubs

蛆が腐りかけの切り株を愛するよりも

You make my spirits sing

君が僕の魂に歌をくれる

Yeah you make me glad I live in hell

あぁ 君がいると地獄に生きてて良かったと思える

Our love is a story sweet to tell

僕たちの愛は甘い物語

Yeah you cast a special satanic spell over my heart

そう君が僕のハートに悪魔的なまでの魔法をかける

Love is a journey we decided to start

愛とは僕たちが始めた旅

Yeah I hope we'll never ever be apart

そう君とずっと一緒にいたいんだ

I love you, I love you, I love you…

愛してる、愛してる、愛してる…

 

Asmodeus: You’re singing love songs at my lustful lounge!?

我が肉欲的なラウンジでラブソングだと⁉︎

Fizzarolli: Ozzie’s ain’t the place for sentimental sounds!(*3)

「オジーの店」じゃ感傷的な音楽なんかお呼びじゃないぜ!

As: What’s you expect from a proprietor like us?

我らのような経営者を何だと思っている?

Fi: Your demon host, Asmodeus, the embodiment of lust!

我らが支配人、アスモデウス、色欲の権化!

As: Give me a thrust(*4)

強烈なのをくれよ

You show me some lust

色欲ってものを見せてくれ

From the groin to the bust

股間から胸まで

In desire we trust

我らの信じる欲望の中

In the House of Asmodeus

このアスモデウスの館で

 

Fi:Trumpet. Ha!

トランペットだ。ハッ!

 

As: Little Imp, you came here to sing your serenade

小さなインプよ、セレナーデを歌う為にここへ来たのか

Perform your feelings on a velvety stage

ビロードのステージで自分の気持ちを披露する為に

Well, we got a saying that's popular in these parts

ところで、この辺りで人気のことわざがあるんだ

Fi: Only little bitches strum the strings of their hearts!

「心の機微なんて歌うのは軟弱者だけ」!

As: You wanna hang around this lustful town

この淫らな街でうろつきたいなら

Ditch a lovey-dovey that would knock you around(*5)

お前を小突きまわす甘ったれた愛情なんて投げ捨てろ

Here we sing about wars and desires

ここでは争いと欲望を歌うのさ

Fi: Depravity, savagery, loins hotter than fire!(*6)

悪行、蛮行、炎より熱いアソコ!

 

As: So give me a thrust

さあ強烈なのをくれよ

Show me some lust

色欲ってものを見せてくれ

From the groin to the bust

股間から胸まで

Little Imp, you just must

小さなインプよ、そうするほかないのだ

In the House of Asmodeus

このアスモデウスの館では

 

Come on, sing us a song

さあ、歌ってみせてくれ

Make sure the subject is gettin' it on(*7)

セックスをテーマにするのを忘れるなよ

Make it graphic and tantrically loud

生々しく、癇癪を起こしたように騒がしく!

Fi: Be sure to rhyme thong and shlong(*8)

''thong(ひも)''と''shlong(イチモツ)''で韻を踏むのも忘れるな

As: Go ahead, the mic's on

さぁどうぞ、マイクは入ってるぞ

 

Mo: I want to...

僕は…

Fi: Yeah, what do you want? Butt stuff? Piss play? Bondage?

ああ、何がしたい?ケツとか?放尿プレイ?ボンデージ?

Mo: Make gentle love to you...

君を優しく愛したい…

 

As: Ugh, what a limp dick Imp!

ああ''、フニャチンインプめが!

You're really killing the vibe

雰囲気が台無しだ

Get a load of this dweeb and his unsatisfied bride!

このカタブツとこいつの満たされない花嫁を見てみろ!

 

Blitzo: Hey now! I've watched those two pork many times...(*9)

なぁおい!その2人がヤッてるのは何度も見たが…

Mo: What the- Blitzo?!

なん-ブリッツ?!

Bl: And honestly they make missionary look relativity exciting

正直言って、あいつらを見てると相対的に宣教師が刺激的に見えてくるぜ

Fi: Is that Blitzo? So you're showing your face?

あれはブリッツォか?ここに顔を出しに来たのか?

 

Hey everybody! This guy's a total disgrace!

なぁみんな!この男はとんだ恥さらしだ!

Some nerve you got to comment on a relationship(*10)

よくもまぁ他人の関係に口出しできたもんだ

Last I checked your love life is a pile of shit!

お前の恋愛事情はひどいモンだって知ってるぞ!

 

Verosika: Oh Blitzo? I used to date him.

あらブリッツォ?あいつとは昔付き合ってたの

Bl: Oh Verosika. You're here...

あーヴェロシカ、いたのかよ…

 

Ve: I'd stroke, I'd fellate him(*11)

あいつをおだててやったし、フェラだってしてあげた

Yeah, but when it was my turn

そう、でも私の番になると

He did no reciprocatin'

あいつからは何のお返しもなし

A selfish imp in the sheets(*12)

ベッドの上で自己中なインプ

And just as bad in the streets,(*13)

路上でも同じくらい陳腐

A reckless, heart-breaking freak.

向こうみずで他人を傷つけるだけの変人

 

As: Who's that at your table?

お前のテーブルにいるのは誰だ?

Is your date a demon prince?

デートのお相手は王子様か?

Stolas, is that you?

ストラス、お前なのか?

Wally Wackford:Are you sleeping with an imp?

まさかインプと寝てるのか?

As:Woo! My dark lord, how the mighty do fall!

ウー!なんと陛下、こうも落ちぶれるとは!

You used to have a smokin' wife, a kid, you had it all!

かつては妻も、子供も、全てを手にしていたのに!

I hope you didn't give it up

お前が全てを投げ打って

So you and him could get it up...

その男と盛り上がろうとしたんじゃなきゃいいが…

 


You sold your life for a thrust!

刺激の為に人生を引き換えにするとは!

Now that's the spirit of lust!

それこそ色欲というものだ!

Grab your groin or a bust!

股間か胸を掴め

You better get your head mussed!

頭の中はめちゃくちゃにしておけ!

Pretend you don't see that crust.(*14)

うわべは見ないふりをして

Hump til your junk turns to dust.(*15)

くだらないものが塵になるまでヤり続けろ

Fizzarolli & Asmodeus: In the house of Asmode-

このアスモデウスの館で-

As: Hey!

おい!

Millie: I think you were tryna sing something for me, Mox.

私の為に何か歌ってくれようとしてたんじゃない、モックス?

Mo: Yeah, I was.

うん、そうだね

 

I love us

僕たちが大好きだ

I love us just the way we are

ありのままの僕たちが

Don't have to pretend we like to do things we don't

やりたくないことを好きなふりなんてしなくていい

I've always got you around to laugh at my stupid jokes

バカなジョークで君を笑わせてきたよね

I'll never take you for granted(*16)

君がいるのが当然だなんて思わない

I'll always give you my best

いつだって君の為にベストを尽くすよ

And if you can offer me the same thing

もし君もそうしてくれるなら

Fate will handle the rest

他のことは運命がどうにかしてくれる

Cuz I love you

だって君を愛してるから

Cuz I love you

だって君を愛してるから

 

 

*1 恐らく聖書ネタ。辞書でbrimstoneと引くと硫黄(sulfur/sulphur)の古い言い方として出てくる。''a lake of fire burning with brimstone(硫黄で燃えている火の池)''という表現が『黙示録』にあるらしい。

*2 Beelze+bub=Beelzebub=ベルゼバブ、ベルゼブブetc. 何故名前が2つに分けられているかは不明。ちなみに英語音声だとBeelzeが「ビエルサ」のように聞こえるのでとても分かりづらい。実際自動字幕では''elsa''と表示された。ちなみに“her”が使われていることからこの世界のベルゼバブは女性では?という考察がある。

*3 ain't=isn't  ain'tはよくis not や am not の短縮形、代替表現として使われているのを見かける。

*4 thrustの意味は動詞なら「押す」「突く」、名詞なら「強く押すこと」「要旨」「推進力」など。後半の歌詞で同じ単語が「(ストラスの)ブリッツとの不倫関係、性行為」を仄めかすような形で使われていたのでえげつなく日本語訳が難しかった。結局無難な単語に変換する羽目に。

*5 lovey-dovey 形容詞「(恋人などが)ラブラブの、アツアツの」

「甘ったれた愛情」と訳したけど「恋人、パートナー」の婉曲表現かも。

*6 loins 「(やや古い言い方で)腰」「(文語)生殖器、性器」

*7 get in on 「性行為をする」

*8 thong「ひも」俗語的に「Tバック」とも。

  shlong「男性器」一応カッコ内の日本語で微妙に韻を踏んでみた。

*9 pork 「性行為をする」豚さんじゃないんですね。多分。

*10 nerve「勇気、度胸」nerve to~で「〜する図々しさ」なのでそのまま訳すと「お前の他人の関係に口出しする図々しさ」みたいになりますね。

*11 stroke これに関しては「ピストン運動」のことかもしれません。とにかくヴェロシカはブリッツに色々してあげた、ってことが分かればOKだと思う。

*12 sheets 「(ベッドの)シーツ」in the sheets を「ベッドの上」にしたのは意訳です。

*13 地味〜に「インプ」と「陳腐」で韻を踏んでます。別に踏まなくてもよかったかも。

*14 crust 「パンの皮」「物の堅い表面」「地殻」など。とにかく表面上のもの、というニュアンスなんだろうな、ということで「うわべ」と訳した。

*15 hump「性交する」ヘルヴァボス観てるとつくづくこのあたりの語彙が尽きませんね。

*16 take~for granted 「〜を当然のものと思う」なので、つまりモクシーはミリーが自分と一緒にいてくれるのを結婚しているからと言って当然だと思わず、ミリーのために自分の出来ることは何でもする、と誓っているんですね。翻訳しながらあまりに素敵で泣きそうになってました。

ここまで見てくれた方、ありがとうございます。初めての投稿で使い方がよくわかっていないのでかなり不便で見づらいものになってるかと思います。和訳しながら思ったんですがこの歌、ドギツい下ネタだらけの部分と最後のモクシーのパートの落差がすごくて、単に下ネタだらけの歌なわけでもロマンチックに全振りした歌なわけでもなく両方の要素があることで色々考えさせられる歌に仕上がってるのすごいですね。ちょっと意訳しましたが、“Don't have to pretend we like to do things we don't” もすごく好きな歌詞です。もう今はとにかく第8話が待ちきれないです。